悪魔の実の正体って何?人間の未来への願いや夢が能力となった?【ワンピース考察】

今回はワンピース内において重要な要素「悪魔の実」について、その正体と誕生した理由などについて考察していきます。
なぜ悪魔の実がこの世界には存在するのか、それが存在する理由とは何なのか、そんな謎について一緒に見ていきましょう!

悪魔の実って何?

『ONE PIECE』に登場する悪魔の実は、食べると特殊な能力を得ることが出来る不思議な実です。
悪魔の実は大きく三つの系統に分類されています。
超人系(パラミシア系)、動物系(ゾオン系)、自然系(ロギア系)です。
例えば、パラミシア系にはダスの全身を刃物に変える能力や、体がゴムのように伸びる能力(元は)のように特殊な現象が起きる能力が含まれます。
ゾオン系は、動物への変身能力を与え、ロギア系は自然現象を操る力を持ちます。
つまり、ゾオン系やロギア系の特徴以外の特殊な能力を持つような悪魔の実がパラミシア系として分類されています、もちろんゾオン系の幻獣種がマルコの不死鳥の様に炎を出したり、特殊な能力を持っている場合などもあります。

悪魔の実の能力者は、能力を最大限に引き出すために「覚醒」という段階を経ることがあります。
覚醒状態の能力者は、通常の能力を超えて周囲の環境に影響を及ぼすことができます。
ゾオン系の覚醒者は肉体強化や回復力の向上が特徴で、パラミシア系の覚醒者は周囲の環境に能力を付与することができます。
ロギア系の覚醒に関しては、詳細が明確には描かれていませんが、周囲の環境を恒久的に変化させる能力があると考えられています。

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悪魔の実の正体は何?人の未来への願いや夢が具現化した?誰がこの実を作った?

悪魔の実の正体については、ベガパンクが一つの仮説にたどり着いていました。
完全な正解ではなく、ノミノミの実と言う天才的な頭脳と今までの研究から明らかになった事実になります。

彼の理論によれば、悪魔の実は人類の進化の可能性や願望が具現化したものであるとされています。
これは、”ああなりたい、こうなりたい”という人間の未来への願いや夢が、能力として形を成したということです。
さらに、能力者たちは異次元を生きる存在であり、その能力は誰かが思い描いた多様な世界の現れとされています。

まるで漫画の中のような人物みたいになりたい、「ワンピース」みたいな能力が欲しいなと我々が考えるような事と同様で、人々の思いと、それが実在する世界と悪魔の実によってつながる事で発言する能力だというのがDr.ベガパンクのたどり着いた結論です。

しかし、この仮説が誰によって、いつ、どのようにして悪魔の実を生み出したのかという具体的な部分は依然として謎に包まれています。
もしかしたらベガパンクが何かの過去の資料から発見したのか、研究から導いた結論なのかは現状は分かりません。
また、この理論が実際に正しいかどうかは、作中でまだ明確にされていません。尾田栄一郎先生は、映画『フィルムレッド』のラスボス、トットムジカもこの悪魔の実の原理で説明が可能性もあります。

トットムジカはウタウタの能力により現実世界に具現化される、古代の遺産です。
普段はトットムジカの「楽譜」として存在しており、その楽譜をウタウタの能力者が歌う事によって姿を現します。

人々の負の感情などが具現化した存在とされており、曰く「魔王」ということでした。

もちろんこの映画の世界を「パラレルワールド」として、原作ストーリーには関係ない例えばの物語とする事も出来るのですが、尾田先生はこのFILMREDは原作にもつながると明言しており、魔王と言う特殊な存在がいるという事を明らかにしました。

この魔王も「別世界の何者か」が世界を壊したいなどの負の感情から、ワンピース世界にも具現化しタものだと考えられます。
形が違えば悪魔の実として「魔王のモデルの悪魔の実」が存在するという事も全然あり得るという事です。

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これは、悪魔の実が単なる超自然的な存在ではなく、より人間の感情や願望に根ざしたものであることを示唆しています。

ワンピース世界の真相については、悪魔の実が海に嫌われる理由に注目することが鍵になります。
ベガパンクは、「人間が望む進化はその不自然さゆえに、自然の母である海に嫌われる」と述べています。
これは、人間と自然の関係性を示すものであり、自然と対立する人間の技術や進化が、時に自然界のバランスを崩すという現実世界の問題にも通じるものです。

例えば、科学技術の発展によって、自然環境を破壊し、特殊な環境を構築するのと同様に、自然や世界を大きく変えるほどの悪魔の実の力は、世界の大半を占める「海」に嫌われているように何者かによって設計されている、もしくは悪魔の実を作った者とは別の存在が悪魔の実を否定するために海に嫌われるような何かをしたとも考えられます。

ワンピース世界においては、自然そのものが全体のバランスを保とうとして、悪魔の実という異質な存在を排除、または適切に受け入れようとしていると解釈することができます。これは、人と自然が対極でありながら、実は一体であることを示しています。

最終的に、悪魔の実が海に嫌われる現象は、自然界における淘汰や進化の一環であり、自然の一部である可能性が考えられます。
これにより、ワンピース世界は人間の強い意志や意思の集合体が具現化できる場であり、人々の願望や希望が進化の象徴となり、悪魔の実として現れることが示唆されています。

整理すると、「自然の摂理と異なる現象を別世界から具現化する」悪魔の実を作った存在あるいは現象と、「悪魔の実を淘汰する自然の摂理」を作った存在や現象があるという事で、仮にそれぞれの存在があるとするならば、
・悪魔の実を作った「魔王」
・悪魔の実に対抗する「神」
のような存在がおり、それぞれがぶつかっているのがこのワンピース世界だと考えられます。

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まとめ 悪魔の実の正体って何?人間の未来への願いや夢が能力となった?【ワンピース考察】

『ONE PIECE』に登場する悪魔の実は、食べると特殊能力を得る神秘的な実で、超人系(パラミシア系)、動物系(ゾオン系)、自然系(ロギア系)の三つに分類されます。
これらの実は人間の未来への願いや夢が具現化したものであり、能力者は「覚醒」することで通常能力を超える力を発揮します。
しかし、悪魔の実の真の起源や正体は依然として謎に包まれています。
ベガパンクの理論によると、人類の願望が形を成したものであり、自然界との対立を示しています。自然の摂理と異なる悪魔の実と、それを淘汰する自然の摂理の対立が『ONE PIECE』世界の核心となるかもしれませんね。

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引用:ワンピース・尾田栄一郎